大瀧詠一
最近、大瀧詠一にハマっている。昨年、ラジオで大瀧詠一が歌っていた「熱き心に」が流れていた。そう、「熱き心に」は小林旭のヒット曲だ。もともと、メロディーラインがきれいだなと思っていて、いい曲だと思っていたが、彼の作曲だとは知らなかった。
(「熱き心に」が発売されたのは1985年。私が生まれたのが1978年なので、知らずもがなだったのである。)
大瀧詠一の「熱き心に」は小林旭の力強い歌声とは違い、甘くも素朴な歌声を表現すればいいのだろうか、趣きのある歌声だった。ラジオに出演していた幻冬舎社長の見城徹氏は大瀧詠一を「Jポップを作ったのは、大瀧詠一と加山雄三だ」と絶賛していたほどである。
それ以来、大瀧詠一にハマり、彼の死後に出された「DEBUT AGAIN」と「Best Always」を早速買ってしまった。
彼の楽曲はアメリカンpop、アメリカンrockの影響を受けていると言われ、日本のポップス界の天才と言われているが、天才であるかもしれないが、音楽の職人であるように思う。どの楽曲も感覚で作っているのではなく、推敲に推敲を重ね、創りこまれているという印象を持っている。
ちなみに彼のファンが彼のことを「師匠」と呼び、彼のファンのことを「ナイアガラー」と呼ぶ。「ナイアガラー」は彼の音楽レーベル「ナイアガラ・レーベル」といい、「ナイアガラ」は彼の名前の「大瀧」から名付けられたものである。
とトリビア的な話をしてしまったが、もう一つ彼の最大のヒット曲(レコード・CDの売り上げでいけばだが・・・)「幸せな結末」は英語でいうと、「ハッピーエンド」。彼が所属していたバンドは「はっぴぃえんど」である。
楽曲も先ほどの小林旭をはじめ、森進一、松田聖子、薬師丸ひろ子、小泉今日子、ラッツ&スターなど幅広い歌手に提供している。それも意図して売れる歌を作れるのも彼の天才と言われる所以だろう。
彼が亡くなってしまい、既に4年が経ち、残念でならないが、それでも「ナイアガラ・サウンド」は時代を経ても色褪せない、そんな魅力を持っている。
伝説のアルバムといわれている「A LONG VACATION」